所有しているマンションを売却する際はなるべく高い値段で売りたいですよね。
しかし、マンションの価値相場は築年数に大きく作用されます。
当然築浅のほうが資産価値としては高いですが、古いマンションも条件によっては高額で売ることができます。
今回はマンションの売却と築年数の関係について解説します。
マンションの売却に適したタイミングの築年数
築1年から5年の物件は、そもそも市場に出回ることが少ないため人気が高く、通常購入費用の1割引くらいの値段で取引されます。
立地場所がいいマンションなら、購入費のまま売りに出しても買い手が付くでしょう。
むしろ地価が上がっている地域なら購入費より高く売れることもあるかもしれません。
5年より古いマンションにとって、売却タイミングの一つのボーダーは築10年だといわれています。
これはインターネットに物件情報が掲載される際、購入者が築10年以下のくくりで検索することが多く、築10年を超えているとネット検索に浮上できないのが原因です。
しかしこの築年数でマンションを売りに出す人は多く、市場は飽和している状態です。
なにか特別な好条件がない限り、周辺地域のマンションの相場以上で取引することは難しいといえます。
築10年を超えると、次のボーダーは築12年です。
これはローンにかかる問題で、マンションはローンで購入できるのが築47年と法律で決められています。
設定可能なローンの最長期間は35年ですが、築47年までルールがあるため、逆算すると築12年を超える物件は最長の35年ローンが組めなくなってしまいます。
最長ローンを組んで購入したい人にとって、築12年を超える物件は法律的に選べないので、購入者の幅は狭まります。
それでも築年数的にはまだまだ資産価値があります。
問題は最後のボーダーである築20年以降の物件で、築20年を過ぎると価値としては下限に到達し、これ以降はどれだけ築年数が経過していても資産価値に大差はありません。
築10年、20年の大きなボーダーを超えてしまった古い物件も、売り出し方に工夫を加えると、まだまだ購入者が付く可能性があります。
築年数が古いマンションの売却方法
築年数が古いマンションはその強みを生かし、ターゲットを絞り込んで売り出すとよいでしょう。
自分の好きなデザインにリノベーションしたいという客層を想定して、リノベーション可能な部屋として売り出すなど、工夫を加えると買い手が付きます。
築30年近い物件でも、ローンを組むことが難しい高齢者が現金一括購入できる安い物件を探している場合があります。
仲介の不動産業者と相談しながら、古さを武器に変える売却方法を模索してみましょう。
まとめ
マンション売却と築年数の関係を解説しました。
資産価値が大きく変動するボーダーを参考に、売却タイミングを考えてみてはいかがでしょうか。
私たちみなと不動産株式会社では、不動産売却の査定も行っております。
不動産売却に関わるご質問などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。