子どもが小学校に入る前にマイホームを購入して、不要な引っ越しを避けてあげたいと思うのは親心としては当然のことです。
しかし、いざマイホームの購入となると、いくらぐらい貯蓄が必要なのか不安な方も多いと思われます。
今回は、不動産を購入する際の頭金について、その平均額はいくらか、そして返済のシミュレーションについても解説していきます。
不動産を購入する際の頭金は最低いくら必要?
まず、頭金自体は必ず必要というわけではありません。
以前は頭金の支払いが信用となり、住宅ローンの審査に通りやすくなった時代もありましたが、現在では購入資金のすべてをフルローンとする方もいらっしゃいます。
そのため、頭金を入れることは、あくまでも住宅ローンの総額を減らし、金利を安く抑える効果に限られます。
一方で、必ず必要となる初期費用として手付金が挙げられます。
手付金は売買金額の5~10%であることが多いため、手付金を支払って、まだ手元に余裕があれば、頭金として入れるようにしましょう。
頭金の相場としては、売買金額の10~20%程度とされています。
つまり、3,000万円の物件であれば、150~300万円の手付金と、登記代や保険代などの諸費用が5%程度で150万円、これに加えて300万円~600万円程度の頭金を入れる方が多いことになります。
ただし、頭金については無理をする必要はなく、子どもの進学や車の購入などにいくらかかるかも踏まえ、ライフイベントを見越した上で支払うようにしましょう。
いざという時に現金が足りなくなるより、繰り上げ返済などを利用して利息を抑えていくほうが無難といえるでしょう。
不動産を購入する為に知っておきたい頭金と返済の関係
続いて、不動産購入時に頭金を入れることで毎月の返済額がどのように変化していくか、シミュレーションしてみましょう。
たとえば2,500万円の新築一戸建てを、35年ローンの固定金利2%、ボーナス加算なしで返済する場合、どのようになるでしょうか。
合計の返済額は約3,480万円となるため、支払う利息の金額は980万円になり、毎月の返済額は83,000円程度です。
これを、手付金と頭金を合わせて500万円入れたとしたらどうなるでしょう。
合計の返済額は約2,780万円となるため、支払う利息の金額は780万円になり、毎月の返済額は66,000円程度です。
頭金を入れることによってトータルで支払う利息額が安くなり、毎月の返済額も抑えられることがおわかりいただけると思います。
まとめ
不動産購入の際に支払う頭金は、住宅ローンの利息を軽減する意味合いを持ちますが、その軽減効果によって毎月の返済額も抑えることができます。
ただし、無理をして頭金を支払えば、万が一の際にお金のやり繰りに困る可能性もあるため、無理のない範囲で支払うようにしましょう。
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