家を購入する際に、たいていの人は長期の住宅ローンを組むと思います。
その期間を短くしたり、または月々の支払額を減額したりするために、ローンを出来るだけ早く、沢山支払おうと思う人も多いでしょう。
住宅ローンにおける繰り上げ返済のタイプやメリット、注意点についてお話しします。
住宅ローンの繰り上げ返済にある2つのタイプ
住宅ローンの繰り上げ返済とは、本来の支払額とは別に任意の額を先行して支払ってしまうことを言います。
繰り上げ返済分の金額は元金に充当されるため、利息を減らすことができるのが大きなメリットになります。
これには2つのタイプがあって、一つは期間を短くする返済期間短縮型、もう一つは月々の支払額を減らす返済額軽減型です。
一般的には期間短縮型を選ぶ人が多いようですが、どちらが向いているかはその家庭の状況によって異なってきます。
例えば30歳で35年ローンを組んだ場合には65歳まで住宅ローンの支払いをしなくてはなりません。
定年後の収入が不安定な時に、毎月ローンを返し続けるのが不安だと思う場合には期間短縮型の方が向いています。
しかし、子どもの成長に合わせて月々の家計のやりくりを少し楽にしたい言う場合には返済額軽減型の方が向いていると言えます。
例えば3000万円を35年のローンで、全期間固定金利3%、元利均等方式で借りていて、100万円分を5年目に先行して返した場合はどうなるか
減額型では月々の支払額が115,455円から111,238円となり、月4,000円以上の減額になります。
期間短縮型の場合は35年から33年3か月へ、21ヶ月分も期間を短縮させることが出来ます。
住宅ローンの繰り上げ返済における注意点
しかしながら繰り上げ返済が必ずしもプラスになるとは限りません。
変動金利でローンを組んでいる場合、繰り上げ返済を行う時の金利で再計算されるため、金利が上昇した後は逆に総額が上がってしまうこともあります。
また、無理矢理一気に支払った結果、家計が苦しくなってしまっては意味がありません。
子どもの進学や、病気になって暫く働けなくなってしまった際に手元にお金が全くないという状況も避けたいです。
例えば、急に職をなくしてしまい、しばらく収入がない状態で生活しなくてはならなくなった場合に、貯えがなかったとしたら…。
住宅ローンの金利はカードローンなどの他のローンと比較して、金利条件はかなりいいと言えます。
特に最近は金利も最低ラインまで下がっているため、利子の支払いを減らす目的だけであれば、必ずしも繰り越し返済をした方がいいとは限りません。
まとめ
住宅ローンの繰り上げは2つのタイプを上手くやれば将来の負担を減らす安心材料になります。
しかし、現状の金利や家庭の貯蓄状況などによっては、行わない方が良いケースもあります。
注意点をしっかり理解し、シュミレーションしながら検討するようにしましょう。
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