消費増税目前、これから住宅購入を予定している人は、2％の増税がどのように家計にひびくか気になりますよね。
「増税前に買った方がお得」と思っている人も多いかもしれませんが、実は増税後の購入がお得になることもあるんです。
そこで今回は、実は知らない人が多い増税後の施策や増税後の恩恵に注目し、消費増税後の方がお得に住宅を購入できるしくみをご紹介します。
実は知らない人が多い増税後の施策〜不動産情報サイト利用者意識アンケート
不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)では、住宅購入を検討している人を対象に「不動産情報サイト利用者意識アンケート」を実施しました。
消費増税を踏まえた購入の意向と、増税後の支援策の認知度などを調査しています。
このアンケートでは、「消費税がかかるのは建物分のみで、土地分はそもそも非課税である」と認知している人は47.5％と半数に満たず、38.3％が「知らない」と回答するなど、不動産の消費税について実は知らない人が多いことが明らかになりました。
支援策の認知前では「増税前に買いたい」と回答した人は36.7％、「増税後に買いたい」と回答した人は7.4％という結果でした。
ですが、増税後の支援策の理解度が深まると「増税前に買いたい」と回答した人は23.0％に減り、「増税後に買いたい」と回答した人は11.5％に増えるなど、その割合に変化が見られます。
上記の不動産情報サイト利用者意識アンケートの結果を見ても、「住宅を購入しようとしていても、増税後の恩恵を実は知らない人が多い」という現状が分かります。
引用元：不動産ジャパン 住まいの購入タイミング、消費税増税後の支援策を知った後では「増税後に購入」が増加
実は知らない人が多い増税後の施策〜知って得する増税後の恩恵
消費税増税後の恩恵には、住宅ローン控除期間の延長など、さまざまなものがあります。
それでは、増税後の住宅購入について、実は知らない人が多い施策を見てみましょう。
＜住宅ローン控除期間の延長＞
消費税10％で購入された新築住宅や、要件を満たした中古住宅・増築などに課せられる所得税の住宅ローン控除期間が3年延長され、13年となります。
＜すまい給付金がアップ＞
すまい給付金も、消費税10％になった後は従来の上限30万円から最大50万円まで引き上げられます。
＜贈与税非課税枠がアップ＞
住宅購入を目的に、両親や祖父母から資金の贈与を受けたときの贈与税の非課税枠も、最大1.200万円から最大3,000万円に大幅アップされます。
＜次世代住宅ポイント制度の実施＞
増税後、住宅の新築または購入で最大35万ポイント（35万円相当）、住宅のリフォーム工事で最大30万ポイントが付与される新しい制度が実施されます。
中古住宅の購入とリフォームを合わせて行った場合、最大で60万ポイントもらえることもあります。
ポイントは家電や日用品、食品などさまざまなアイテムと交換できるので、家を購入する楽しみが増えますね。
まとめ
実は知らない人が多いものの、増税後の施策や恩恵にはさまざまなものがあります。
それぞれの施策の要件を満たせば増税後の方がお得になる場合もあるので、「増税前の住宅購入が間に合わなかった！」という人も、政府の施策をしっかりチェックして、ぜひ住宅購入を前向きに検討してみてくださいね。
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